介護での入浴のポイント

入浴は要介護者の健康を維持する為に欠かせない生活習慣です。体を清潔に保ったり血行を良くしたりする以外に、リラックスやストレス解消など精神面での効果にも大きなものがあります。しかし、事故も起こりやすいので注意が必要です。今回は、3大介護の一つである入浴での注意点やポイントを3つ説明します。

入浴においてまず大切なことは事前準備です。要介護者の血圧や体温などのチェックの他、滑り止めなどの事前準備をしっかり行っておくことです。また、入浴後に直ぐに衣服を着用できるように着替えを準備することも大切になります。さらに、要介護者に対して入浴の手順を説明したり、脱衣や洗浄など自分で行えることを確認したりしておくことも必要です。あくまで自立支援なので自分で出来ることはやって貰いましょう。次のポイントは、転倒などの事故に十分留意することです。高齢者が転倒した場合は、骨折など大きな怪我を引き起こすことがあり、その後の生活に支障をきたす場合もあります。マットやタオルの滑り止めの他、補助の姿勢や体制にも十分気を配ることが重要です。その他にも、入浴中に溺れないように見守りや補助が必要な場合もあります。

3つ目は、血圧などに悪影響が出ない配慮が必要です。脱衣所や浴室の温度差が大きかったり、お湯の温度が高すぎたり入浴時間が長かったりすると血圧の急激な変化により体調が急変する場合があります。加えて、感染防止の為、床ずれや皮膚疾患などがある場合は、入浴するお湯やタオルなどを清潔にしておくことも忘れないようにしましょう。入浴は事故に繋がる可能性もあります。そのため、介護における入浴のポイントを押さえてから行うようにしましょう。